名誉顧問 挨拶

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 緊急事態宣言が解除されてから2週間ほど経過しましたが、いかがお過ごしでしょうか。一般にはおっかなびっくりの再始動という感じだと思いますが、東京では、特に若い人たちは、これまでの長期間の在宅生活に対する反動からか、夜間も含めて大勢街に繰り出しているように見えます。若くて体力もあるので、感染しても重症化しないだろうという自信もあるのかもしれませんが、無症状の感染者も中にはいると思うし、その人たちが他の人に移す可能性も大いに考えられます。しかし、このことで感じるのは、人はやっぱり群れたがる生き物なんだなあということです。東京ではアラート(警報)が出されていて相変わらず二桁の感染者が毎日出ています。これ以上拡大しないように祈るばかりです。
 コロナとは直接関係ありませんが、最近私の関心を強く引き付けているのが、アメリカの黒人差別反対運動の高まりです。私自身、以前あの国に二度、合わせて5年ほど生活した経験があります。その時感じたのは、アメリカは誰にでもチャンスのある素晴らしい国だけど、弱者には暮らしにくい国だなあということです。それでも、例えば障害のある人にとっては当時から日本よりはるかに対策が進んでいました。例えば、今では日本でもそうなっていますが、スーパーマーケットの駐車場は入口に一番近い場所が確保されていて、感心したのを思い出します。しかし、誰にでもチャンスはあるけど、チャンスをつかめなかった人には厳しい社会だなあと思います。そして、やはり、最初からハンディを負って生まれた人にも厳しい社会です。人種的マイノリティはその最たるものの一つかもしれません。
 差別自体は決して容認できるものではありませんが、実は誰の心の中にも差別意識は存在するのではないでしょうか。特に自分たちの存在や仕事が他社から認めてもらえない時にはそれが頭をもたげてきて、憤懣のはけ口を自分たちより劣るか弱い(と思っている)者に向けるようになります。これを無くすために大事なのは何といっても教育です。教育の大きな目的の一つは人間を偏見から解放することなのではないでしょうか。アメリカでも昔から「アンクルトムの小屋」や、映画の「アラバマ物語」、「ミシシッピ・バーニング」など人種差別を扱った小説や映画が数多く発表されてきました。それでも、今度のコロナ禍のような事態が起きると人間の差別意識が噴出してしまいます。そしてこれは決してアメリカだけの問題ではありません。人間て、なんと愚かで悲しい生き物なんでしょうか。「アラバマ物語」の主人公のアティカス・フィンチ弁護士は私の子供のころからのヒーローでした。これを機会にもう一度あの映画を見直してみようかなと思っています。
 最後に、間もなくコロナ対策の第二次補正予算が成立すると思います。これは雇用調整助成金の強化や家賃補助等が主な内容ですが、このコロナ禍で大きな経済的損失を蒙られた方々に少しでもお役に立てるようであれば幸いです。
 誰もが苦しい中ではありますが、いかなる時でも他社に対する思いやりや敬意の念を忘れずに生き抜いていこうではありませんか。

衆議院議員 三ツ矢憲生 拝 「のりおの声」6月

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