理事長の部屋
理事長の部屋 第二部
現在の中国事情
私は現在毎月訪中をしています。
確かに中国は日々変化しています、私から言わせれば3ケ月間訪中をしていない人は現在の正確な中国は語れないと思います。それほど変化が激しい国が中国です。
確かに中国政府と一部の特権階級は金持ちの大国に成りました。
しかしながら、一般の中国国民は相変わらずの貧困をしいられております。
これは、先般アメリカのオバマ大統領と中国の副主席習近平との会談内容でお気付きとも思われますが、先ず冒頭にオバマ大統領は習副主席へ先ずは中国国内の人権問題解決が先ですと進言しました。正にその通りで核心を突いた発言でした。
解りやすく簡単に言いますと、日中米間の大きな相違は、日米は国民の権利保護が優先で、中国は中国政府の権利優先と言う事です。
だから、おのずと視点が相違し意見が食い違うのです、そこでオバマ大統領はその視点の相違を指摘し、今後共通意識を共有した基での政策論争を求めたのです。
アメリカは今後上面だけの外交は止めて米中間の取組を真の信頼関係外交を推し進める決意を表明したのだと思われます。
今や世界情勢は日米中を除外した政策は絵に書いた餅でしか有りません。
そこで日本政府の政策はどうでしょうか?
未だに、触らぬ神にたたり無し、と思えて成りません。
むしろ、民間ベースでの対中政策の方が進歩しています。
確かに訪中の都度思う事は、日本は何て自由で個人の権利厳守の良い国だと再認識させられることです。しかし、ただ手を拱いていては何れはその日本の良さも荒廃して行くでしょう。
現在も刻々と進んで居る空洞化、そしてさらに来る少子化に向け日本の空洞化を防ぐには我々はどうすれば良いかを、誰かが考えてくれるだろうでは無く、我々一人一人が日々考えて行かねばならないことだと思います。
これは人種を超えた真のグローバル化を地域社会の中で取り組んで行かなければかなわないことでしょう。当協会も小さな事からこつこつと進めて行こうと考えています。